世界の舞台で“日本”を強く印象付けたい
走高跳 衛藤 昂 TAKASHI ETO

1991年2月5日生まれ。鈴鹿高専から筑波大学大学院へ進学。2015年4月AGF鈴鹿(株)入社。小学校6年、初めての走高跳で優勝。以来、走高跳一筋。2014年・2016年・2017年・2018年日本選手権優勝、自己ベスト2m30cm。日本歴代5位タイ。リオ2016オリンピック、世界陸上(2015、2017、2019)、アジア大会(2014、2018)に出場。

シーズン中は、体調に合わせて練習メニューを細かく変えていく。

日々の練習スケジュールを教えてください。
平日は8:00~15:30まで出勤し、16:00から練習です。週5回の練習のうち3回、母校・鈴鹿高専のグラウンドで基礎トレーニング。残りの2回はAGF鈴鹿陸上競技場で技術練習を行ったり、近くの公園で坂ダッシュを行ったりしています。また、月に1度味の素ナショナルトレーニングセンターで1週間ほど強化練習をしています。シーズン中は疲れが溜まりやすいので、高負荷のトレーニングを控えるなど、体調に合わせて細かくメニューを変えています。

毎朝、体重・体脂肪をチェック。走高跳に適した体型をキープする。

跳躍に適した体型を維持するために、食事面で気を付けている点はありますか?
走高跳は、簡潔に言うと、地面から反発を得て体を上方へ吹き飛ばす競技です。物理的に、体重がある方が地面に伝えられるエネルギーは大きいけれど、その分、脚にかかる負担も大きくなります。適切な体重・体脂肪を維持するために、毎朝体重計に乗って、食べる量には気を付けています。「勝ち飯®」 (味の素株式会社によるアスリートが実践する栄養プログラム)が提唱する5つの輪(主食、主菜、副菜、汁物、乳製品)を揃えることを意識しています。

理想のフォームは変化していく。その日、その日のベストに仕上げる。

跳躍動作の中で、特に重要なポイントはどこですか?それに関連して、衛藤選手が理想とするのはどんなフォームでしょうか?
重要なのは、踏切時における上半身と下肢三関節(股関節、膝関節、足関節)の連動性=タイミングを合わせることですね。理想のフォームは、月、年単位で変化していくものなので、時々に応じて探していく…という感じです。試合では、助走が走れている日があれば、踏切の調子が良い日もあります。日によって違いがあるので、その日のベストに仕上げて記録を狙います。

好調時は主観と客観がマッチする。跳躍全体の流れを崩さないように微調整。

変化していく理想の跳躍フォームは、具体的にどのように探しているのですか?
練習で跳躍を撮影し、コーチと相談しながらフォームの改良をしていきます。撮影した跳躍映像(客観)と、自分の感覚(主観)がマッチするときは好調のサイン。逆にかけ離れているとコーチからアドバイスされても、ピンポイントで修正できないので、すぐに対応できません。一箇所を修正すると、あとに続く動きに影響が出てくるので、全体の流れを大切にしながら、崩れない範囲で微調整していくことも心掛けています。

ハチマキはこだわりの特注品。世界の舞台で日本をアピールするアイテム。

衛藤選手のトレードマークである白いハチマキへのこだわりを聞かせてください。
ハチマキは、2018年、アジアでの大会で初めて使用しました。なかなか調子が上がらないシーズンだったので、その流れを変えようと思ったのがきっかけです。アジアでの大会では、自分の力を出し切ることができたので、以降も精神統一や気合を入れるために巻き続けています。色・長さ・太さ・素材・カッティングにこだわった特注品です。以降も精神統一や気合いを入れるために巻き続けています。世界の舞台で“日本”を強く印象付けたいです。

スパイク選びは、踏切の感覚を優先。

衛藤選手は学生時代、シューズ職人になるための勉強をされていたそうですが、試合で使用しているスパイクについて、どんな点にこだわりをもっていますか?
鈴鹿高専ではシューズの材料工学を、筑波大大学院ではバイオメカニクスを学びました。踏切の瞬間には、踏切足に体重の7~10倍ほどの負荷がかかると言われているので“高い衝撃に耐えられる強さ”と“踏切の一瞬を感じ取れる”スパイクが最高のスパイクだと思います。

オリンピックスタジアム(国立競技場)は特別な場所。自己ベスト更新でメダルの可能性も。

東京2020オリンピック出場への意気込み、そして本番での決意をお願いします。
まずは世界ランキングのポイントを重ねて、着実に東京2020オリンピックへの出場を決めたいです。本番では新しくなったオリンピックスタジアム(国立競技場)で競技人生1番の跳躍をしたいですね。国立競技場は陸上選手にとって特別な場所ですし、自身も自己ベスト更新した経験があります。具体的な目標は現在の自己ベスト2m30cmの更新。簡単なことではありませんが、もし本番で自己ベストを更新できたらメダルの可能性も見えてきます。想像するだけでワクワクします。

社長を筆頭に応援が熱い!味の素AGF社の社員で良かった。

味の素AGF社に所属して、競技をし続けて“良かった”と思うことをお話しください。
とにかく応援が熱いです。試合結果は毎回社内報で広報いただき、社内認知度は100%。品田英明社長も国内外問わず競技場まで応援に来ていただいています。世界大会も0泊2日の強行日程で観戦してくださいました。他にも会食の場を設けて、激励してくださることもあり、とても感謝しています。また、勤務しているAGF鈴鹿は、生まれ育った街なので地元として熱く応援いただいています。

自分に合った練習法の確立。その過程がAGF®︎「煎」のこだわりとの共通点。

衛藤選手のコーヒーライフについて聞かせてください。
コーヒーは、朝食時や、昼食後、夕食後など1日4、5回は飲んでいます。海外遠征でも気持ちを落ち着かせるためカフェに行ったり、日本から持参したコーヒーを飲んでリラックスしています。コーヒーはスイッチのような存在ですね。朝食での1杯は1日を始めるスイッチとして、リラックスしたいときや何かに取り掛かるときなど気持ちを切り替えるときの重要なアイテム。コクがありまろやかな味のコーヒーが好みです。

AGF®「煎」は衛藤選手の勤務される鈴鹿工場で製造されているそうですね。今回伺った話から、衛藤選手の走高跳に対するこだわりと、AGF®「煎」の製造工程におけるこだわりには共通点があるように思えました。
自分のデスクの後ろにドリップマシーンがあるので、AGF®「煎」は毎日愛飲しています。ハチマキや集中法など日本流へのこだわりが1番の共通点だと思います。AGF®「煎」の1000種類を超える成分の中から美味しさを目指す姿勢。それに関わる成分を特定していく過程。これらは、僕があらゆるトレーニング法の中から自分に合う練習法を確立していくところと似ていると思います。そういうこだわりも共通点ですね。